交通まちづくり
2009/03/13
増え続ける車、自動車は現代人の夢を実現した。いつでも、どこへでも自由に早く行き着くことができ、人の行動、そして物流をこれほどの広がりで解き放った乗り物は今までかつてなかった。自動車は20世紀の技術が人間に与えてくれた最高の贈り物だと言われたこともあった。
ところが、21世紀を迎えた今、まちは車であふれている。これによってもたらされた環境汚染や交通渋滞、交通事故、さらには物流や人的交流の停滞による経済競争力の低下、中心商店街の衰退等の負の遺物に、私たちは今、健康で安全に生きるために、自動車の利用を減らし、環境に優しく、渋滞や事故のない、人が歩き・集える安全で移動しやすいまち、すべての人が利用しやすい公共交通が整備されたまちを目指し真剣に考えなければならない。幸いにも、松山市は築城 400年を誇る松山城を中心とし、街路が機能的に整然と区画され、官公庁や金融機関、商店街、医療機関、更に子規や漱石等の文化人のロマン漂う足跡が残る史跡が集積し、それらを線で結ぶように路面電車やバスの公共交通が走り、更に起伏が少ない地形は徒歩や自転車での移動にも適した都市形態である。
私は、交通政策をまちづくりの1つの柱として捉え、行政機構の中で従来の交通行政の縦割りを是正し一本化して扱う総合交通課の新設、四国初のオムニバスタウン、まつちかタウンのバリアフリー化推進等に積極的に関わりを持たせて頂いた。
カテゴリー 活動レポート